年期の山    遠くに連なる山々はその頂きと自分の足元が、かつては平坦につながる陸続きであった。青年期であれば,1億年という年月が削り去った土や岩石の量は、現存する山の体積と似ていると思われます。山はこれからも侵食され荒々しさがなくなり、姿のおとなしいいわゆる壮年期を迎えるのです。   

 

V字形の峡谷  谷の形は岩石の種類で様々です。とりわけ砂岩や粘板岩でできた谷は、侵食作用が激しく川底に向かって深くえぐられ、両岸は鋭く立ってきます。また川の水が物を流す力は、流速が2倍になれば64(2の6乗)倍、10倍になれば100万(10の6乗)倍にもなり、恐ろしい力を発揮するのです。大水の時には何トンもある大石が流され、鈍い音が谷あいにとどろくといわれます。          
れる然の
五十鈴川は全長おおよそ50キロメートルの小さな川。北郷村ではその上流と中流を占め、川を基調とした自然の爪あとの大部分を、小規模ながらに観察できるのです。上流から下るように順に紹介していきます。