安久節

伝承地 安久町

市内安久町に歌い継がれる三ん下がり調の三味線唄。
由来は、慶長14年(1600年)3月、島津氏の琉球出兵に加わった安久郷士たちが士気高揚のため歌いつづけたものと伝えられ、都城を代表する民謡で、鹿児島おはら節の元唄ともいわれている。

歌詞は、「安久武士(やっさぶし)なら しる(尻) たこ(高く) つぶれ 前は むた田で ふこ(深く) ござる…」などいろいろ歌われている。

その曲調は洗練され歯切れよく、広く市民に親しまれている。
また、南九州各地に分布する「ヤッサ節・ヤッサイ節・おはら節」も同系で、地方により田の草取り唄や門出唄とされ、都城地方では酒宴の際のお開き唄とされている。

正調安久節のほか、サンバアレンジバージョン等の派生品が作られ、年に一度の盆地まつりでも中央通り(国道10号線)にて一斉に踊られる、地元を代表する民謡でもある。

関連リンク:盆地まつり公式サイト